2010年01月08日

ものごとを成し遂げる力

どんなことであれ、ひとつのことに取り組んで成果を得るには忍耐力が必要です。
でも、テレビは忍耐力も弱めていくようです。

たとえば、テレビの画面は瞬間的に映り変わるので、忍耐して同じ画面を見ていくことはありません。それに、音やおしゃべりが場を盛りあげてくれます。テレビの前の人は、ぼんやりと流れにまかせて画面をながめていればよいのです。

また、民放では、計算された時間ごとにコマーシャルがはいりますから、細切れの放送を、忍耐の必要もなく観ていられます。それに、興味をそがれたら、手元のリモコンで自由自在にチャンネルを変えることができます。たくさんのチャンネルのなかで、”忍耐して.ひとつのチャンネルを視ることさえも、むずかしくなっていないでしょうか。

集中力と忍耐力は、子どもが学び、考えていくために不可欠な力です。
そして、人生の過程で、あるいは仕事のうえで、何かを成し遂げていく時になくてはならない力です。

そんな大切な力を、テレビの前に座り続けることで、テレビに吸い取られてしまわないようにしたいものです。

人生の始まりにおいて、子どもが人間らしい人間に成長するための、基本的な力が損なわれることがありませんように。



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Posted by 辛口コメンテーター at 16:04 │暮らしの知恵