2009年11月30日 13:11
プロボクシングのWBC=世界ボクシング評議会のフライ級タイトルマッチが29日夜、さいたま市のさいたまスーパーアリーナで行われ、挑戦者の亀田興毅選手がチャンピオンの内藤大助選手に判定で勝ち、新チャンピオンになりました。
亀田選手は序盤からスピードで内藤選手を圧倒してポイントでリードし、中盤以降も手数を絶やさず、内藤選手に決定打を許しませんでした。試合は判定の結果3対0で亀田選手が勝ち、新チャンピオンとなりました。亀田選手は大阪府出身の23歳。平成18年にWBA=世界ボクシング協会のライトフライ級のチャンピオンとなっており、今回の勝利で2階級制覇を成し遂げました。亀田選手はおととし、弟の大毅選手が内藤選手と対戦した試合で不適切な指示をしたとして、JBC=日本ボクシングコミッションから厳重戒告の処分を受けていました。亀田選手は「因縁の対決とか言われ、試合には全神経を集中させて臨んでいたので、最高の勝利でした。これまでいろいろバッシングも受けましたが、応援し続けてくれたファンに感謝したいです」と話していました。一方、敗れた35歳の内藤選手は、日本選手最年長となるチャンピオンの防衛記録更新と、世界フライ級としては日本選手最多の6回目の防衛を目指しましたが、なりませんでした。内藤選手は試合後、「悔しいが亀田選手のほうが強かったです。期待に応えられなかったのは残念ですが、結果を受け止めるしかありません」と話しました。また、今後の進退については「まったくの白紙です。これからゆっくり考えます」と述べるにとどまりました。
NHKニュース 亀田興毅選手 新チャンピオン