与野党 年金・社保法案で攻防

辛口コメンテーター

2007年05月31日 09:13

与党が議員立法の形で提出した年金時効特例法案は、
本来の年金の支給額を受け取れなくなっている人を救済するため、
年金支給に関する5年間の時効を撤廃するものですが、

30日の衆議院厚生労働委員会では、
野党側が桜田委員長を委員長席から連れ去るなど強く抗議する中、採決が行われ、
自民・公明両党の賛成多数で可決されました。
河野衆議院議長は与野党の国会対策委員長を個別に呼び、
「このような混乱が起きてはならない」として、採決が有効であることを
確認するための採決をあらためて行ってはどうかと提案しました。

これに対し、民主党などは「採決自体が無効だ」として拒否しましたが、
与党側は受け入れ、31日午前、委員会を開き、仮に野党側が欠席したとしても
この採決を行うことにしています。

与党側は、年金時効特例法案と、
社会保険庁を廃止し非公務員型の新たな法人を設置することを柱とした
社会保険庁改革関連法案を本会議でも採決して、衆議院通過を図りたいとしています。

これに対し、野党側は徹底的に抵抗する構えで、
柳沢厚生労働大臣に対する不信任決議案や桜田委員長の解任決議案などを次々と提出し、
法案の衆議院通過の阻止に全力を尽くしたいとしています。

与党側は、不信任決議案などが提出された場合には粛々と否決したうえで
31日中に2つの法案の採決に踏み切る構えで、与野党の対立がいっそう強まっている。

ということなのですが、与党も野党も選挙をにらんだ何とも寂しい攻防ですね。
国民が納めたお金を国人の税金を使って何とかしようとしているとしか思えません。

これが民間の会社だったらどうなるでしょうか?
社長以下、役員関係者は減俸。徹底した原因調査と改善策の提示と実行。

国民の納得できるスッキリとした解決を望みます。


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